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登場人物:finny(花火と読書とゲーム好きの管理人)・大柳火(その夫)・らいちゃん(生意気小学生)
by finny21
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乱読もいいところ?(^_^;)
久しぶりに本を読んだ話など。

「大人のための残酷童話」倉橋由美子/「智恵子抄」高村光太郎/「にごりえ・たけくらべ」樋口一葉
いずれも新潮文庫。

相変わらずジャンルばらばらだぜ、と笑ってやってくれ。_| ̄|○



「大人のための残酷童話」倉橋由美子
すげえ。
この一言に尽きる。
1時間ほどで一気に読み切ってしまったよ。
エロでグロで邪悪で残酷。そしてウィットに富んでいる。
お子様及び心臓の弱い方は読まないで下さい、という感じ。
個人的には、こういう詩的なエログロは大好きだ!
…とか書くと、品性を疑われそうですが(笑)。
氏の他の著作物にも俄然興味がでてきたよ。

「智恵子抄」高村光太郎
これはもうなんと清冽な、それていて濃密な愛。
こんな宝石のような言葉が、この世にあったのかと思う。
これを読んで胸が熱くならない人は、血管にサイダーが流れているに違いないのだ。
何度も何度も読み返したくなるでよ…(ノД`)・゚・。

「にごりえ・たけくらべ」樋口一葉
「たけくらべ」だけを読もうと思ったのだけど、この中の「十三夜」が壮絶。
文語体には戸惑ったし、かなり読みにくいが、何度となく目で追っているうちにその美しさが胸に迫る。文語体って綺麗なんだ。意味は今一わからない箇所もあるが。
現代語訳を図書館に予約してあるので、それを読み終わってから、もう一度文語体で読み直してみようと思う。
ええ、ヘタレだと罵ってくださいorz

以前セリーヌの「夜の果ての旅」を読んでいると書いたかもしれないが…実はあっさりと挫折しています。なんだか最近忙しかったから(って言い訳かい)とにかく歯ごたえのある長編なので、もっと腰と気分が落ち着いたときに再トライすることにします。

しかし文語体って新鮮でいいなあ。
今後、森鴎外とかもいいかもなあ。
by finny21 | 2006-04-14 17:40 | 図書館通い
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