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きっついブランデーみたいな谷崎潤一郎。
またまた未知のジャンルに挑戦してみました。
名前だけは誰でも知っているけれど、今読まなくてもいいかあ〜と読まずにいた「谷崎潤一郎」。 手始めに、有名どころ「痴人の愛」でも、と気軽に読んでみました、が。。。。 う、うわっ.....これ、18禁エロゲーのシナリオですかっ??(O.O;)(o。o;) 時はハイカラな大正。主人公のエリートサラリーマン譲治は、町のカフェで自分好みの女の子(ナオミ15才)を拾ってきて歌だの英語だのの教育を受けさせる。そしてゆくゆくは自分の妻にと思っていたのに、彼女はトンデモナイ妖婦、魔性の女に成長してしまい、さんざん彼を翻弄しついにはその魅力で彼を屈服させるというストーリー。 女の子を自分好みに育てるというところからして(最後に自分の妻にするところも!)、古くは源氏物語、新しくはプリンセスメーカー(笑)とオーバーラップ。こぢんまりとしたお伽話みたいな洋館に住み、彼女を入浴させてやったり、きれいなお洋服を次々と買って着せ替え人形のように楽しんだり、時々叱ったりと(主人公にとっては)実に幸福な時間の描写たるや!そしてどんどん濃密かつ妖艶になっていく話運び!ラストのあたりになるとかなり凄絶。フェティシズム、エキゾチシズム、エロティシズム、マゾヒズムの大パレード!まるでブランデーかウィスキーをストレートで飲んだような読後感にくらくらさせられました。 また谷崎潤一郎はどうやら「脚フェチ」だったらしく、この本の中にもしばしばそのような描写が。まるで八神ひろきの「G-TASTE」みたい。睨めまわすように美しいものを美しく描こうとするその姿勢も似てる。引用してもいいけれど....やっぱりやめておこう。(;^_^A アセアセ… こんな谷崎潤一郎がもし21世紀の現代に生きてたら、「萌えー」という概念を理解できるんじゃ無かろうか、という気がします。 「文豪ナビ:谷崎潤一郎 新潮文庫編」というのが一緒に図書館にあったのでついでに借りてきたんですが、これは谷崎作品の解説とダイジェストと年譜と著名人のエッセイ(その中の1人に本上まなみ。谷崎ファンらしい)などなどの内容で、個人的には失敗。原作を読む前にダイジェスト版なんか読みたくないんで、ほとんど読まずに返却することにしました。あ、でも、谷崎が猫好きだったというコラムは面白かったなぁ! 私の結論としては、谷崎潤一郎はもういいです(笑)あまりに濃すぎる世界観についていけません。 でもって次は何にしよう?明治・大正・昭和初期の作家でお薦めがあったら教えてくださいませ。今のところ私はなんとなーく、三島由紀夫あたりどうかなーと思ってます。なんとなーくだけど。
by finny21
| 2005-09-02 18:13
| 図書館通い
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