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登場人物:finny(花火と読書とゲーム好きの管理人)・大柳火(その夫)・らいちゃん(生意気小学生)
by finny21
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「ソフィーの世界」読了。
「あなたはだれ?」
この物語はこうはじまる。
そして読み終えた後、「わたしはだれ?」と自問せずにいられなくなる。
そうすると今度は、私が私の物語の主人公になりはじめる。



以前ここで「ストーリー進行は遅い」...と書いたけれども、前言撤回。
中盤から物語はジェットコースターのように加速していき、最後まで息を付かせず一気に読み通させる、これでもかこれでもかというダイナミックさ!読了後はげっぷがでそうなくらいお腹いっぱいになりました、というかむしろもたれて消化不良。。。ってな訳で、2巡め読み中です。
実は先日、返却期限がぶっちぎれているのに気が付いて、貸し出し延長してきたんだけど、その時に図書館職員から「がんばってくださいね」って言われちゃったんだ...σ(^◇^;)
次の返却期限もう来週なんだけど、どう考えても間に合わないんで、もう一度延長しなきゃならないなぁ(;^_^A アセアセ…

あとがきにもあるけれど、この本、再読することで新たな発見がある。
何度も何度も読み直さなければならないという気持ちに突き動かされるのは、安部公房の「第四間氷期」以来だけれども、あっちは読み返すたびに謎が深まるのに対して、「ソフィー...」はむしろ読み直すことでその都度謎が解き明かされていく。

同じ著者でかなり前に読んだ「アドヴェント・カレンダー」も、主人公のいる世界とそうでない世界が幾重にも交錯するという筋立てだけど、この「ソフィー...」はもっとすごい。読み始め当初は、「アドヴェント...」とはかけ離れた作品だと思ったけれど、読了してみるとさすが同じ著者!と唸らされてしまう。

私の結論。
これ、図書館で借りる本じゃない。
購入していつも手元に置いて自分のペースでゆっくりゆっくり読む本です。
きっと途中で挫折した人たちが古本屋に売ってしまっていると思われる確率が高そうですので、興味ある人は狙ってみましょう(笑)
なんといっても、作者によるとこの作品の対象年齢は「14歳以上のおとな」だそうですから!
by finny21 | 2005-05-21 12:53 | 図書館通い
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