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原作と一致しないファンタジーの映画版。
先日某おもちゃ店で「メリー・ポピンズ」のスペシャルエディションDVDが発売になってました。うー、ほ、欲しいっ!
この「メリー・ポピンズ」もファンタジー小説の映像化ものですが、私は映画の方を先に見ちゃいまして、原作を読んだのは後になっちゃったんですね。 さて、私は常々「ファンタジーを映像化するな!」と叫んでおりますが(笑)、この「メリー・ポピンズ」に対しては不思議と「ネバー・エンディング・ストーリー」などに感じるような不快感はないのです。 それはなぜか? こたえ。 この「メリー・ポピンズ」、原作と映画とが「ほとんど一致していない」と同時に、「映画も非常に良くできている」からなのですね。 原作には「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」なんて呪文もないし、煙突掃除夫のバートだって原作では映画ほど前面にもでてこない。原作の邦題も「メリー・ポピンズ」ではなく「メアリー・ポピンズ」。 「傘につかまって風に乗ってやってくる乳母」という基本設定と、いくつかのエピソードは大体同じですが、違うところの方が圧倒的に多いです。この「違うところ」は、おそらく制作側で「メリー・ポピンズ」のイメージを膨らませた結果なのでしょうね。アニメと実写の組み合わせは、当時の技術ですから今見るとかなり不自然。でもそのぎこちなさがまた味があるんですねー。作曲を担当したシャーマン兄弟も曲についてはそうとう作り込んだそうで、音楽は大変素晴らしい出来に仕上がっています。また、この映画のなかで、唯一原作にほぼ忠実な「広場で鳩用の餌を売っているおばあさん」のシーンがあるんですが、ここで「Feed the birds」というジュリー・アンドリュースが歌うバラードが流れるんです。これが本当に美しいのなんのって、また映画の情景ともぴったりフィットしていて、思わず背筋の産毛が逆立つように胸を打たれるんですね。かのウォルト・ディズニーもこの曲をたいへん愛していたようで、シャーマン兄弟がピアノを弾くときには必ずリクエストしていたそうです。曲についてはもっと語れますが、書ききれないのでやめておきましょう(笑) ともかく、ここまで違っちゃうと、私としてはむしろ原作からヒントを得た全く別の物語だととらえ、それがおそらく「原作と違う!」という不快感を感じない1つの理由ですね。 あ、もう1つ理由があったんだっけ。原作者のトラヴァース夫人は、当初「メリー・ポピンズ」の映像化に難色を示したそうですが、ジュリー・アンドリュースがメリー役をやるならということでOKを出したそうです。原作者のお墨付きなら主役に文句はありません。これと似たような話がありますね、「ガラスの仮面」。作者の美内すずえも主役が安達祐美と聞き「彼女がマヤなら」とドラマ化を認めたそうです。私としてはちょっと違うなと思ったのですが、原作者が言うならそれで良かろうと。でもマンガはある意味で最初からビジュアルなものなので、ファンタジーの映像化というテーマからはちょっと外れますね。 さて。 原作と映画とが「ほとんど一致していない」と同時に、「映画も非常に良くできている」 この条件にぴたりと当てはまる映画がもうひとつあるのです。 それはズバリ「ドクター・ドリトル」! 最初「ドクター・ドリトル」をエディ・マーフィがやると聞いて大変ショックでした。「あ、ありえない!どう考えてもドリトル先生役はロビン・ウィリアムスでしょ。制作側何考えとんじゃ」とひっくり返ったものですが、映画を見て納得。同じなのは「動物とお話ができるお医者さん」という設定と「ドクター・ドリトル」という名前だけで、あとは全然、まったく、一致するところがありません。ですから同じように「原作からヒントを得た全く別の物語」という前提で映画を見ると、いやこれほんとーに楽しいんですよ!CG技術もさることながらエディ・マーフィのマシンガントークも健在。それに、だいたい映画は2作目がコケるというジンクスがありますが(ミッション・インポッシブルを見よ!)、これは2作目も輪をかけて面白い!DVDの2巻セットスペシャルパック買っちゃいました。3作目があるなら待ちたい映画です。 一概に「原作と違ってりゃいい」「原作に忠実じゃイヤ」と言いたいわけでもなく、私のこの線引きはひっじょーに微妙で身勝手であります(笑) 最近、自分が昔好きだった映画が「特典映像付き」(←この言葉に弱い)でどんどんDVD化されるもんで、「欲しいものリスト」が雪だるま式にふくれあがっていく今日この頃。
by finny21
| 2005-05-18 14:11
| 本とゲームと映画
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